セブに行ってました。昨夜帰国して今日から日本の仕事に復帰です!
ローカルフードを食べたけどお腹の調子は悪くならなかったし(一回だけゆるかったとかそういうのはありますよ)、美味しいカフェにいったり、バケツに入ったエビをたらふく食べたり、いろいろ体験しているのですが、それをアウトプットする気持ちに、どうしてもなりません。
セブ。バケツシュリンプは美味しいし、ストリートチルドレンは未だに当たり前にいるし、屋台村はありえないほどにぎわっているし、階層社会だし、みんな英語が話せるから、歩いてるだけで誰かとのコミュニケーションがうまれるし。
食べ歩きたくさんしてるし、セブで日本の料理がどう見られているか、どんどんいろんな側面が見えてくるし、実はそんなにリラックスしてないし(外国だからね)、でもやっぱり日本より呼吸がしやすいのは事実だし。
これらの事実を、適当なタイトルつけてまとめてしまう気持ちになりません。
「タイで絶景を見た!」
「フィンランドで美味しいもの食べた!」
と書けていたころは、本当にその心奮える体験を文字にして、人に伝えるのが楽しかった。でも今は、海外にいることが「もうすぐ生活の一部になる」と思うと、どの体験も「今日はごはんがうまく炊けたっぽい」みたいな感じなんですね。。書くまでもないでしょう、みたいな。
もちろん、友達がセブに遊びに来てくれたら一緒に行こうと思うレストランやカフェはいくつもあるし、面白いホテルもあったし、値段おさえめで超豪華なホテルもあったよ。(泊まってない、見学しただけ)
なんていうか「旅行先」としての海外だと語ることがたくさんあるけれど、「これから住む場所」としての海外だと、特に紹介したいとかそういう感情にならないです。
それよりも不安が大きすぎるんです。
・本当にやっていけるのか(絶対やり抜くけど)
・日本で事業をやっていた方が良いのではないか?(まったくその通りなんだけど挑戦したい気持ちが消えてくれない)
・住むところ決まるかな?
・セブでの車の運転大丈夫かな?
・英語充分に話せないけど、現地スタッフとコミュニケーション大丈夫かな?
・絶対に誰かに裏切られたりするんだろうな、怖いな
……毎晩毎晩、こんな気持ちになっています。帰りの飛行機でさえ不安がぬぐえなかった。
正直、笑う余裕もないんだけど、なんとか笑える状態になっているのは日本で支えてくれてる人たちと、セブで「協力するよ」と言ってくれている人たちがいるから。この人たちが喜んでくれるようなセブ起業にしたい。
だからあえて、毎晩その不安をぐっと抑え込んで眠ってる。
眠りはとても浅くて、昼間に眠気に襲われることも多くなった。武者震いするようなことはなく、実はわたしは怖がりなただの人間なんだなと思い知らされている。たくさんのものを失う不安を押し込めて今日もドアを開けて外へ出る。一歩外へ出たら英語でのあいさつに切り替わって、それもそろそろセブの言葉にした方がいいよなと思い、あいさつくらいはセブの言葉を使うようにしたりした。
好奇心旺盛なウェブライターにでもなったら、この不安はなかったかな。ウェブで記事を書いて、旅をしたり世界中を見て回ったり、そういうのがわたしの理想の生活なんじゃなかったかな。なんでセブで起業するって決めたんだろう。
毎日葛藤している。日本に戻ったので、これから会社の人が賛成してくれるまで話し込みをしなければいけない。「なんでセブでやらなきゃいけないんですか?」と聞かれた時の理由もわたしはいくつかしか持っていない。そしてわたしにとって大事なそれらの理由を、彼らが「大事なことだ」と思ってくれる自信がない。
最後に決めるのは自分だから、わたしは決めたとおりにすると思う。失敗しても成功しても、やってみて良かったと思うだろう。だけどわたしは今、控え目に言ってものすごく不安になっている。
それを吐き出すことが今は何より大事で、だから今回のセブ旅は、おいしいものや楽しかった場所の紹介記事は出せないかもしれません。
3年近くやってきてこんなこと考えるくらいだから、みんなそりゃ迷うよね。人生にも、ブログを続けるかどうかも、ラップをやめるかどうかも。うん、わかるよ。
わたしはチルドじゃないので「ブログやめるやめる詐欺」はしない。ただ、今回旅ブログっぽいものを期待してくれていた人には申し訳ないけど、エビの写真も屋台の写真も友達と撮った記念写真も、あまり載せたい気持ちにならないんだ。
なんだろう、留学に来るくらいが、ブログに書きやすいと思うよ。
ブログのネタとしてやるなら、留学が絶対におすすめ。海外で働こうって思ったら、ブログに何か紹介したいという気持ちはかなり消え去ると思ってほしい。仕事にするとなると、正直かなりシビアな話になっちゃうし、海外を単純な「楽しいところ!」っていうふうに思うことができなくなっちゃった。受け入れ、受け止め、やり方を変えていかなきゃって思ってる。もちろん、そういう道を選んだことを後悔なんてしていないけどね。
今日は今の気持ちを伝えたくて記事を書いた。
わたしはまたしばらく、ただの日本人として生きていくことになる。この当たり前の生活を、なぜかいとおしく感じたりするのだろうか。自分の変化さえ、怖い。でもそれを上回る強さで「海外に住んで、海外で仕事をする」という強烈な変化に引き寄せられている。
……セブに住み始めたら、美味しいお店とかレポするから待っててね♡
しばらくは携帯ショップでの勤務をしながら自宅で試作品づくりです。父はフレンチのシェフだったけど、まさかわたしもここへきて料理を仕事にすることになるとはね。
親譲りってとこでしょうか。
とりあえず、帰国したらチーズオムレツ作ろ。それから試作品作ろ。美味しいお店の食べ歩きもしなきゃだ。太るかもしれないけど、今はそれより目の前にあるこれを成功させること考えよう。いや、やっぱりランニングの時間増やしてなんとかキープして腹筋も割ろう。。太ると味覚が鈍感になるって聞いたことがあるから、それだけは避けたい。
とりあえず写真だけちょっと載せます。セブは美味しくてきれいなところです。
ランブータン。ライチみたいですごくおいしい果物。
手で割ってそのまま食べられます。
ほらっ、こんな感じ!
ライチよりくせがないよ!
夜景がきれいなホテルのレストランに昼間に連れてきてもらった。
この日は雲があるけど、晴れた日の夜なんてすごくきれいなんだろうな。
コーヒーやさんで。店内を撮っていたら「俺たちのことも撮ってくれよ!」って言ってくれた明るいお兄さんたち。
あー、セブいいよ。
やっぱり、魅せられたんだと思う。いろいろあるけどここが好きだ。
それじゃあ、また明日!