接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

人は、過去の成功体験に導かれて進んでいくのかもしれない

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こんにちは、幼少期の成功体験が極端に少ない、かんどーです。


私はADHD全開の多動ちゃんなので、幼稚園の時は「お尻踊り」をして園のみんなを笑わせていました。幼稚園までは「おもしろい子」でした。


しかし小学校では「じっとしていられない子」となり、席を先生の教卓の真横に付けられて、常に監視下に置かれる形で授業を受けてきました。その位置だと少しのよそ見も注意されるため、ほかの子たちからバカにされるようになりました。私は次第にキレやすくなり、小学校時代はほぼずっと、友達がいませんでした。

たまに友達ができてもすぐ転校になってしまったため、仲の良い子とずっと一緒にいて守ってもらう、ということができなかったのです。とてもつらかったです。小学校だけで3回変わりました。


弟がいたのですが(10年ほど前に失踪してしまったので、今は兄弟がいません)、弟は小・中学校で転校がないように配慮されていました。私は中3の春に転校になったおかげで、高校も選べなかったのですが、、、


とにかく1校受けてそこに受かってくれ、と親に言われたので、地域で一番偏差値の低い高校に進みました。学校が荒れすぎていてびっくりしました。掃除道具入れを開けたらいじめられている女子高生が入っているので、何を開けるにも勇気が必要でした。


高校はとにかく進級できるギリギリの日数通って、私はアルバイトに励みました。高校から先の学費を親は出さないとのことだったので、自分でお金をためておかないと何一つ選べなくなってしまう、と危惧したため、平日は4時間、休日は8時間アルバイトをして、体の疲れは学校をサボることで取りました。アルバイトはけして休みませんでした。学校は休んでもどうにかなるけれど、アルバイトを休んだらお給料が減るからです。


高校3年生の時に担任だったのが、話のわかるよい先生だったため、私は推薦をもらって夜間の短大に進むことができました。昼間の大学へ行きたかったけれど、実家を出てひとり暮らしをすることが前提だったので、昼間の大学はあきらめました。夜間短大で必死に勉強をして、教員免許をとりました。(夜間短大で友達ができなかったことは残念でした)


氷河期世代のため、就職先は山崎パンの工場の夜勤でした。フロムエーで自分で見つけた求人でした。生活していけるお金を稼ぐには、山崎パンの夜勤をやりながら、昼間も働くしか方法が見つかりませんでした。


昼の飲食店バイトで月7万ほど稼ぎ、山崎パンで15万ほど稼いで、生活していました。生活はしていけるけど、けして豊かではありませんでした。


人生が変わったのは、20代半ばで就いた「飛び込み営業」の仕事でした。


月に20万くらいだった収入が、一気に70万~100万くらいになりました。お金がたくさん入ってくる生活になると、気持ちが一気に上向いていくのがわかりました。私は、人生で大切なのはお金なんだとこの時思いました。



この価値観はその後10年以上抜けず、誰かが「お金より、自由に生きていたい」とか「お金より時間がほしい」と言っても、完全否定していました。

いいえ違います。お金の方が大事です。自由や時間があっても、お金がなければほら、なんにもできないでしょう?」と言い返すことさえありました。


そんな性格ですから、山崎パン時代の知り合いや昼のバイトで知り合った友人などはどんどん縁が切れていきました。ちょうど結婚適齢期ということもあり、結婚式に呼ばれたりなどもこの頃ありましたが、いつも人を小馬鹿にして世の中をひねくれた目で見ている私は、どこへ行っても人間関係など築けませんでした。



それから長い時間がたち、いろんな失敗と成功を重ねて、自分で会社をやってみたり、いろいろやって、ようやく私は「自由も大事だな」とか「お金より時間の方が大事っていう感覚、わかるな」という状態になりました。


心が、晴れやかになっていったのです。


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今の私は、友達もいます。信頼できる人もいます。
ひねくれた昔の私ではなくなったからだと思います。



しかし、それでも、それでもなお。


人って過去の成功体験に引っ張られるんだなと実感することがあります。

 

たとえば、同じ能力であれば、お金をたくさん持っている人の方がすごいと思ってしまうこと。お金をたくさん稼げる仕事が尊い、と思ってしまう思考の癖。

ものすごく止めたいのですが、思考の癖として私の根底に根付いてしまっているのは否めません。私自身は常に「お金だけが人の価値をはかるものじゃない」と思っているし言っているのですが、ふとした瞬間にお金で人の価値をはかろうとしてしまうことがあります。


自分でも、自分の思考の癖が嫌です。

しかし、私の人生における最初の成功体験は、飛び込み営業で月100万を稼いだことです。小学校で跳び箱4段も飛べなかったし、逆上がりも縄跳び二重飛びもできなかった。学校で先生に褒められたこともなかった私にとって、最初の成功体験がそもそも「たくさんお金を稼げたこと」になってしまったのです。


ちょっと悲しいですが、この思考の癖とも付き合っていくしかないのかなと思っています。


人は、過去の成功体験に導かれてしまうのかもしれない。


私の人生はまだ続くと思われます。なるべくなら価値観を一新できるようになりたいものですが、どうなっていくかわかりません。せめて「お金だけで仕事を選ぶ」ことだけはやめておきたいと思います。


それより、どんな人と出会えるのか、どんな場所で仕事ができるのか、自分がどれだけ成長できそうか。そういうことに目を向けて仕事を決めていきたいと思います。


長くなりましたが、私の人生をひとつの記事にまとめて書いてみました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

元気で生きていきましょうね。
それじゃあ、また明日!