接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

鶏に起こしてもらう、鶏目覚まし

朝、起こしに来る鶏がいるって、信じられますか?

 

いるんです。

ほらっ。


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この子はメスなので朝鳴き(コケコッコー)はしません。とても静かな生き物です。常に「クルルルルッ……クー……」という呼吸のような声は出すものの、隣の部屋にいたら聞こえないレベルです。

 

そんなこの子が。

 

「クルルルルッ……クー、クー……」と繰り返しながら朝、起こしに来てくれることがあります。

 

そんな朝はふだんより、ちょっと幸せな気分になります。

 

明日からまた自分語りとか、過去記事ピックアップとかやります。

 

今日まではリアルタイム更新でお届けしました!

 

それじゃあ、また明日!

 

 

 

 

 

フィリピンの「カラマンシージュース」を日本で購入しました!

フィリピン、セブ島がなつかしすぎて。

KALDI(輸入食品の専門店です)にて、カラマンシーのジュースを購入!!

 

フィリピンにいる時は、毎朝これ飲んだりしてました。とにかく暑いので、起きたら汗だく、とかよくあります。

 

特に私は屋台をやっていたため、寝るのが深夜3時とかで、起きるとカンカン照りの10時~12時。真夏の暑さの中で目を覚ますわけです。

 

屋台の物資を冷やすために購入した、大きな冷蔵庫に、コレが冷やしてあるわけです。

 

コレっ!!


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ああ懐かしい。。フィリピンの味です。。

 

ちなみに、現地で買うと60円くらいで、日本で買うと110円でした。そこまで割高……というわけでもないです。

 

ただ、やっぱりあれですね。フィリピンのカラッとした、高音で湿度は高くない、底抜けに明るい土地で飲む方が美味しく感じました。

 

こればっかりは、現地に行かないとかなわないものですね。

 

来年の春には、フィリピンに行きたいと思います。来年の春、まずやりたいことがそれです。

 

楽しみです!!

 

それじゃあ、また明日!

ニワトリのお出迎え

お天気が良くない日は、ニワトリにオムツをつけて、家の中を自由に歩かせてあげています。

 

近場の外出なら、網戸のまま出かけることも多い田舎住まいの私。

 

帰宅するとこれです。


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なんとも心温まるお出迎え♡

 

今日はやる事が多かったので、ブログは短めです。また突然、長文を書く日々に突入するので、これからもよろしくお願いします!

 

それじゃあ、また明日!

【リピ確定】スタバ The メロンofメロンフラペチーノ!!

こんばんは、私です。

写真はスタバのメロンのフラペチーノです!

 

今話題のやーつ。

 

これっ!


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これねー……悪魔の飲み物かっていうくらい、メロン果汁に満ち溢れて、おーおまえメロンじゃんっていうくらいメロンなんです!!

 

もうね、メロンそのもの!!

 

ちょお美味しいから、JKに混ざって飲むのが恥ずかしくても、販売期間中に飲んでおいた方が良いと思います。

 

280キロカロリーくらいなので、ほかのクリームなんちゃらフラペチーノよりカロリー低いです。罪悪感は減らしちゃって良いと思う!

 

……っていうか、ダイエッターの方々は、これ逃したらしばらくフラペチーノなんて食べられなくなっちゃうから、この機会にぜひ!!

 

私は今回本当に久しぶりに甘いもの食べたし、しばらくごほうびはお預けになるけど、ダイエットしてなければ、もうこれは販売期間中に何度でもリピ確定って感じです。

 

私も体重が増えない魔法が使えるなら、1日2杯これほしいです。

 

はぁ……美味しかったなぁ。。

 

幸せの味でした。

 

赤肉メロンの1番美味しいところを、永遠に吸い続けている感じ。

 

売切れの店舗もあれば、朝のうちに完売しちゃう店舗もあるみたいなので、たとえば日曜日の朝のうちに飲みに行くとかがオススメです!!

 

それじゃあ、また明日!

梅雨マダー?

おつかれさまです、私です。

今日はフルで仕事入って、先ほど帰宅。

 

金曜の夕方が持つ独特の疲れた感じが私にも伝播し、5連勤などまったくしていないのに、疲れた感じになっております笑

 

今日もゆるゆるとやってまいりました。

毎日英語に触れられる環境は良いですね。

 

最近撮った写真です。

かたつむり。


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私の住まいは「梅雨マダー?」な感じですが、かたつむりはそろそろ出始めています。

 

本格的に梅雨になったら、かたつむりをたくさん集めて写真を撮ろうと思います。去年もやりました。今年もやります。

 

オーストラリアってかたつむり居るのかなあ?

 

それじゃあ、また明日!

【地方あるある】好きなチェーン店が近所にない

こんにちは、好きなチェーン店が近くにありません。。かんどーです。

 

チェーン店と言っても、2店舗~5店舗ほどの地域密着型チェーン店と、ほぼすべての都道府県にありそうなチェーン店があります。今回は主に後者を「チェーン店」と呼びます。

 

私の住んでいるところは、まずドン・キホーテが行動範囲内にありません。。車で1時間半以上走ればありますが、そういうのは「ある」と言えません。。行きたい時にヒョイと行けるのが「行動範囲内」と思います。。

 

サイゼリヤもありません。。こちらも遠いんです。。

 

そして「喜多方ラーメン坂内」が、、、あるにはあるのですが、絶妙に遠い。。

 

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結局これらのチェーン店に関しては「東京(大阪)に旅行に行った時に行こう」となり、私の生活圏ではなくなりました。

 

東京行ってわざわざサイゼリヤ行ってる地方民っていますかね()   

 

そう言えば、近くにマックがない所から今の土地に移り住んできた方が言っていました。

 

「今でも、ごちそうと言えばマクドナルドだと思っている!」

 

と。。

 

遠くから友達が来たり、おもてなしの時についマックを選んでしまうとのこと。。それが東京や大阪から来た友達だと、びっくりされることが多く、自分の住んでいるところの異常性に気づいたというのです。。

 

山あいの土地から出てきたその方は、マックに行くのに隣県のイオンモールまで行かなければならず、1ヶ月~2ヶ月に1度マックに行くのがとても楽しみだったと言います。

 

その気持ちが残っていて、今は車で10分くらいのところにマックあるのに、「ぜいたく品と言えばマック!!」と、マック命の人格が残ってしまったと言います。

 

地方に越してきてから「地方あるある話」をするのが楽しいです。「生まれてから〇〇町から出たことがない」という方など、本当にいろんな人がいて、地方移住しなければ絶妙出会わなかったであろう人との出会いに感謝です。

 

概して、「〇〇町から出たことがない」人は、いい人が多いです。最初の人当たりがどうかは別にして、一緒に仕事をする上でとても周りをよく見て考えてくれたりします。

 

前だけ見て突っ走る私などは、そういう方の仕事の進め方を見て学ぶことが多いので、よくメモを取っています笑

 

とりあえず言いたいのは、

 

「電車で3駅以内にドン・キホーテサイゼリヤ喜多方ラーメン坂内くらいはほしいんだ!!」

 

ということです。

 

私、海外勤務になってもこの3つは欲しがりそうだから、そこに関しては「日本に帰りたいよう……」と漏らすかもですね。。

 

でも来年の春から海外就職に向けて動くことは変えられないのです!!!

 

時間は待ってくれないので、それだけは確実にやろうと思います。

 

それじゃあ、また明日!

伊坂幸太郎著「アイネクライネナハトムジーク」は奇跡を感じる連作短編集!

※2019年に書いた記事の復活です! 未読の方がほとんどだと思いますので、今日もぜひ読んでいってください。

 

 

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最近また、本を読んでいる。相変わらず小説ばかり読んでいるのだけれど、今は意識して「短編」「連作短編」を読んでいる。理由は簡単、スキマ時間に読んでも読み切れるからだ。

 

 
連作短編集の魅力

「短編集」の場合は、まったくつながりのない短編が並んでいたり、あるいはあるテーマをもって書かれてはいるものの、一編ずつの世界観は別の短編が並んでいる。

 

「連作短編集」の場合は少し違って、物語と物語の間に、奇跡のような光る糸があって、物語と物語が奇跡のように繋がっていることが多い。後になって「あ!」と光る糸に気づくこともある。

 

「連作短編集」を手に取った時点で、そういう奇跡が込められていることはわかっているし、読み手もその奇跡が起こることをワクワクしながら待っているのだけれど。

 

そのワクワクを超えて、きれいな奇跡を見せてくれる連作短編集を見つけると、きらきら輝くその糸をたぐる手が止まらなくなる。そんな短編集がこちら。

 

 

 


 

ページをめくると、きれいな奇跡の糸が見えてくる本。毎日お風呂の中で一編ずつ読んでいたのだけれど、この本を読んでいる期間は、お風呂の時間がとても楽しみになった。毎日をきらきらさせてくれた。

 

わたしはこの短編集を読んで、怒ったり憧れたり思いを馳せたり、いろいろした。ものすごく入り込みやすい設定から物語がスタートして、適度におしゃれな暮らしが描かれていたりする。

 

人の生活を覗きたい下品な欲求を下の方からきっちり満たしつつ、上から奇跡の糸を垂らしてくるような短編集である。

 

 

つまり、どんな精神状態でも読めるのである。

 

これ大事よ。

 

 

密室ミステリー小説とか、面白いけどわたしは忙しいときには読めない。集中の糸が切れてしまう。だから適度に区切りのある話がちょうどいい。

 

お風呂の中で読む本は大事である。一日の疲れをどっぷりと湯の中に押し出している間、ネガティブなことを考えなくても大丈夫なように、すっと世界に入り込ませてくれる作品でないといけない。

 

一度、連作短編ではあるけれど、なかなかに読みにくい作品を読んでいた時期があって、その時は毎日湯あたりしたりのぼせたり、吐きそうになったりして大変だった。すっと読み切れる短編集選びは大切である。

 

 

お風呂の中、と書いたけれど、一編20分~30分で読めるので、通勤で電車を使う人にもおすすめなのである。心静かに見えてワクワクできる、ほかの人にはひみつの時間である。

 

それじゃあ、また明日!

ブログの毎日更新がキビしくなってきたときにすべき5つのこと

2018年の記事から、まとまりのよい記事だけをピックアップして再掲しています。
今日はブログを毎日更新するための方法論なのですが、読み物としてもまとまっているこちらの記事をお届けします!

 

 

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こんにちは、かんどーです。

 

ブログを書いている人なら誰もが一度は挑戦する(であろう)「毎日更新」。これをどうやって継続するのか。定期的に書いているネタではありますが、今一度書いてみたいと思います。毎日更新が与えてくれるものは、「書くスピード」「習慣化できたことの自信」「取材力」です。

 

力こそパワーじゃないですか。だから今年から毎日更新しようと決めている人を応援したく、この記事を書くことにしました。

 

 

ブログの毎日更新がきついときにすべき5つのこと

 

1.とりあえず「記事を書く」画面を毎日開く


まずはこれですね。更新するしないは別として、ブログの記事作成画面を毎日しっかり開いているか。心構えの問題です。画面を開くこともせずに「今日は書けない……」なんていうのはダメです。毎日更新したいなら、毎日「記事を書く」の画面を開くことをしてください。

 

開いても書けなかった人は次へ。開いてもいない人はここでブラウザバック。まず「記事を書く」開いてからやり直し。

 

 

2.ネタがないなら「お題」の記事を書け


ネタがあるなら、まずそれを書きましょう。書きたいことがあるうちは、まずそれを書く。ニュースを見て「これのことを書きたい」と思ったときもそれを書きましょう。ニュースは特に、生ものですから、早いうちに書かないと読んでもらえません。

 

そういうネタが何も思いつかないなら、その時の「お題」の記事を書きましょう。今なら「体調管理、どうしてる?」がお題です。これなら誰でも書けそうですよね。中には自分にはどうしても書けないお題のこともあります。そんなときは「お題スロット」というのを回して、適当にお題を出しましょう。いくつか回せばひとつくらい、書けるネタがありますよ。

 

そこまで頑張ったけど書けなかった人だけ次へ。お題スロットって何? という人はブラウザバックして「お題スロット はてな」で検索して使い方を覚えてから戻ってきてください。

 


 3.黒歴史は最高のネタである


はてなでは、定期的に漏らした話がアップされます。漏らした、失敗した、電車を乗り間違えてとんでもないことになった…などは最高のネタです。もう傷が浅い状態であれば、振られた話なんかもネタになります。

 

過去の華々しいことを書きたいなら、Facebookやればいいんです。ここはブログですから、ちょっとアグレッシブに、攻めた感じのネタを書くと面白いと思ってもらえますよ。

 

黒歴史のネタをぜんぶ書ききった人は次へ。黒歴史なんて恥ずかしくて書けない…という人はブラウザバック。どこかで漏らしてから戻ってきてください。

 

 

4.そもそも、あなたは何で書くのですか?


ここまで読んでくれた方は、たぶんそうとう「書きたい気持ち」が強い方だと思います。そうでなければ「別に毎日更新とかしなくていいし」と離脱しているはずです。

 

今一度、問います。あなたは、何のために書くのですか?

 

アフィリエイトアドセンスでお小遣い稼ぎですか? それなら自分が気に入った商品を紹介するのが毎日のルーティンになりますから、化粧品を扱うならデパート行って新作見てきたらいいし、漫画を扱うなら今すぐ漫画喫茶行って隠れた名作を探して来ればいいです。

 

お金ではない、伝えたいことがある! という場合は、それについて心から深く考え、そして行動しましょう。日本の働き方がおかしい! などの疑問を持っているのなら、それに関連するニュース記事を片っ端から読み、友人知人に「今の働き方はどう?」と話を聞いてみましょう。いろんな職業の友達がいた方が面白い記事が書けます。

 

変なたとえですが、ブログを書く人同士で会って話すと楽しいですよね。でも、それ以外の話が広がりにくい。いろんな職業、立場の人と話すことで脳が刺激を受けます。わたしは最近だと、西成の労働者の方と話したのが刺激的でした。あとは夜の仕事をしている人と話すのも面白いです。

 

「おお、そうか!」と友達のことを思い浮かべて記事を書き始めた方は次へ。「友達いないし…」とか言っている方はブラウザバック。習い事でもなんでもいいから始めて、異業種のつながりをつくる努力をしてください。

 

 

5.休め


ここまでやってもだめなら、まずはゆっくり休んでください。その際、ブログの記事作成画面でタイトル欄に「パトラッシュ、もう疲れたよ」と入れてください。本文には「こんにちは、〇〇です。タイトルの通りです。僕はブログを書くことに疲れてしまったので、今日はお休みします。〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇←何かひとこと自分の言葉を入れる」これで投稿してください。

 

これでも更新したことになるので、どうしても苦しい時は「パトラッシュ、もう疲れたよ」というタイトルで1回パスができます。

 

しかし、毎日「パトラッシュ、もう疲れたよ」だと、ロボットよりつまらないです。もし「パトラッシュ」が月に3回も4回も登場するようなら、ブログはやめましょう。

 

 

向いてないんだよ。

 


 

※パトラッシュは犬です。原作は「フランダースの犬」であり、「パトラッシュ、もう疲れたよ」は主人公の少年ネロが言うセリフです。

 

 

 

以上、ブログを毎日更新したいけどキビシイ…という方へ向けた5つの方法でした!

 

結構役に立ちますよね? え、立たない? 

 

それじゃあ、また明日!

お魚中心の食生活を続けています

こんにちは、私です。
最近肉食を、特別な時以外はやめています。


なるべく、魚。


とは言え魚料理はなかなか手ごわいので、焼くだけ、片栗粉を付けて揚げ焼き、刺身のいずれかになっています。

外食はスシローです。いや、外食しようとすると肉食が基本になってくるので、スシローをメインにしています。


自炊の場合は、たんぱく質がとれれば魚じゃなくても問題はないので、厚揚げや豆腐をメインにすることも増えました。

軽めに済ませるときは、納豆に卵を入れています。これだけでも結構なたんぱく質がとれていると思います。


お魚中心の食生活に切り替えてみて思うことは、

・食費、安っ!!
・汗がにおわない!
・もともと体臭がないけど、さらになくなった!
・肌の調子が良い!

 

ということです。特筆すべきは「食費がすごく安上がり」ということです!!


私は何を食べて良いかよくわからなかったので、半額になっている時を狙って、みりん干しだの、タラの切り身だのいろいろ買って試しに焼いていました。そうすると……半額品でも特に味になんの問題もないことに気づいてしまったのです。

むしろ火を通して仕上げるので、味付けにちょっとこだわった方が差がつきます。味の決め手はレモンでした。片栗粉、塩コショウ、酒、みりん、レモンがあればたいていの魚はおいしく焼けます。

魚料理がメインになってから、これまでよりも量を食べるようになりました。

お肉の場合、脂っこくて自然と箸を置いてしまうことが多かったのですが、魚にしてからそれもなく、ある程度の量は食べきることができます。


お魚は、最強です。


洗濯をするときに感じたことですが、体臭もかなり薄くなると思います。私はもともと体臭がない方なのですが、枕にしくタオルなどの匂いが……何日たってもしないので……洗濯を忘れるレベルで体臭が消え失せました……!!


たぶん、お肉を食べないと汗のにおい成分の何かが抜けるのでしょうね。お肌もパックをしていなくても調子が整っています。


たんぱく質不足にならないように気を付けつつ、お魚生活を続けていこうと思います!!


これからの暑い時期、体臭が気になる方はお魚中心の生活にすることをおすすめします!!


お魚いいよ……というお話でした!

それじゃあ、また明日!

ズルい女

私は昔「ズルい」と言われたことがある。

きっと一生忘れない、風俗店のお客様「森様」から言われた一言だ。


「森様」はもちろん仮名だ。予約を取るときのコードネームのようなものらしい。本名を名乗る人はごく一握りで、ほとんどのお客様がコードネームを使っていた。こちらも源氏名を使うのでお互い様なのだけれど。



森様は週に2度、会いに来てくれた。15年経った今だからこそ言えるのだけれど、森様は中国と日本のハーフで、中国語がペラペラだった。たまに中国へ出張に行くことがあり、そのときはお店に来られないのであらかじめ日程を教えておいてくれた。帰ってくると小さなおみやげをくれた。食べ物のこともあったが、かわいらしい小物のことが多かった。おみやげそのものより、私におみやげを買ってくれる森さんの気持ちがうれしかった。


森様は風俗店における「新人キラー」であり、お店公認の「新人が入るとまず付いてもらうお客様」らしかった。私も新人ということで森様につくことになったが、お店公認のお客様となると気まずい。下手なことをしたらお店に告げ口されるだろうとか余計なことを考えそうになった。でも、森様の姿を一目見たら私はそんなことどうでもよくなってしまった。チャップリンみたいな、かわいらしいオジサマだったのである。

 

 

 

私は何度も通ってくれる常連のお客様に対して「愛おしい」という感情を平等に持てる女だった。誰が一番とかなくて、みんな大事でみんな愛おしい。それぞれ違う愛おしさがあるからちゃんと一人一人が愛おしいのだ。会えた瞬間は目じりを下げて笑ってしまう。指名してもらえてうれしいのではなく、また会えたことがたまらなくうれしかったのだ。日常生活ですべてから排除されていた私にとって風俗店の仕事は天職だった。

 

「お客様を恋人だと思え」なんて言われなくてもそうしてしまうのだから。お店の店長も部長も「目立つ子じゃないけどあなたは売れる」と言ってくれた。「天職だよ」と必ず言われた。お客様のことを話すとき、恋人のことを話すように話していたらしく、そんなふうに見抜かれたのだと思う。

 

さて、森様。かわいらしい森様は新人キラーの呼び名のとおり、私の体をすみずみまで見て、私の反応を全部チェックするようなプレイをした。通り一遍の「気持ちいいこと好きなの?」という質問もされた。森様があまりに丁寧に愛撫してくるので、わたしはたまらず自分から唇を重ねてしまいそうになり、思いとどまって森様の腕の中でからだをゆだねた。森様はオモチャを使ってわたしを何度も連続で絶頂に導いた。私の人生で初めての連続イキは森様によって導かれた。初めてだから自分の体力のマネジメントがわからない。森様がしたいことを全部してほしいと思ってからだをゆだねていたら、私は連続イキのしすぎで、あるときコトンと眠りに落ちてしまった。

 

「起きた?」

 

森様の声で我に返ると、私はプレイ中にも関わらず眠ってしまっていたらしい。時計を見ると30分ほどが過ぎていた。私は森様に謝って、それから「お店に怒られちゃう!」と泣きそうになった。すると森様はにっこり笑って、

 

「もうお店に連絡してある。あなた仕事しすぎ。ちょっと寝なさい」

 

と私の頭を枕に押し付けた。その動作が恋人のそれのように感じて、お客様なのにすごく愛おしくなった。私は横になって森様の肩や腕に甘えながら、目を閉じたり森様を見たりしていた。少し眠ったから体調もよくて、連続イキをした後だったから変なテンションの高さで、横になったまま森様に抱き着くような姿勢になった。

 

「それ、ズルい」

 

森様が突然言った。え、何がズルいというんだろう。あざといとかそういう意味かしら。私が目を見開いていると森様は、

 

「そうやってちょっと首を傾げてじっと見るの、ズルい。あなた特別な美人ってわけじゃないけど、そうやって見つめられたら特別な気持ちになっちゃうじゃないの」

 

そんなふうに言った。

 

その日から、森様は新人キラーの任務を放棄することになった。私にだけ会いにくると店長に正式に申し入れたらしい。森様は週に2回私に会いに来て、毎回新しい快楽を私に与えていった。ある日は一緒にAVを観るだけだったし、ある日はもう一人女の子を呼んで、レズプレイを体験させてくれたりした。

 

森様は私が業界を引退するその日までずっと一緒にいてくれた。最後の日、私が事務所から出て駅へ向かおうとすると、森様が待っていてくれた。一緒に中華料理を食べた。(本当に偶然なのだが、つい最近オフ会でディープな中華料理屋に行ったのだが、そのお店がまさに森様と行った場所そのものだった)森様はピータンを始めとする中華料理の珍しい食材を私に体験させてくれて、ホテル街なのにどこにも誘わず一言だけ言った。

 

「最後にデートみたいなのができてうれしかった。今までありがと」

 

私はそれを言われて、池袋の街角で泣き崩れてしまった。ああ、この仕事してきて良かった……こんなに人に大事に思ってもらえて、私は幸せだと思った。そして、この幸せな気持ちを日常生活で得られることが、普通の人が言う「しあわせ」っていうことなんだなと体で理解した。

 

それまで、どこへ行っても仲間外れでアウェイな気持ちにしかならなかったのに、風俗の仕事をしてみたらたくさんの恋人ができて、たくさんの素敵な思い出ができて、池袋の街がとてもやさしくて、愛や恋には国籍も関係ないんだと心から思った。目の前の人が自分のことを好きで、自分も相手のことが好きだというそれだけの事実が世界を大きく変えてくれることを、私は風俗の仕事を通じて知った。それまで真っ黒に塗りつぶすしか無かった「しあわせ」の輪郭が見えた。

 

「ズルい」と言われた首を傾げる癖は、実は今でも治っていない。種明かしをすると私は少し斜視なのだ。だから首を傾げないと相手をまっすぐ見ることができなくて、それで少しだけ首を傾げるのである。

 

そのしぐさが実は風俗店で人気になるために一役買っていたなんて……まったく世の中は何が幸いするかわからない。

 

その後の私の人生がおおむね良好であることは今更説明するまでもないだろう。森様は今、いったいどこにいて何をしているのだろうか。思いをはせることしかできないが、どこかの清潔な部屋で、くちんとくしゃみをしている森様の姿が今はっきりと見えた。